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Q:『YELLOWS』はその後もシリーズ化されて、デジタローグの代表的なタイトルになってますが、具体的な数の話として、どれが一番売れて何枚ぐらい出ているか、教えていただけますか? 『YELLOWS 2.0』が、実売で7万枚ぐらいいってるんじゃないのかな。『YELLOWS 1.0』も5万枚以上売ってると思いますよ。はっきりとした数字ではないけれど、それぐらいの報告は受けてます。だから全部合わせると十数万枚はいくんじゃないかな。 Q:それだけ売り上げがいってるのは、現状の日本のCD-ROM界でも他に類を見ない、優秀な成績ですよね。 というか、販売期間が長いですからね。同じものを4年も5年も売ってるわけでして。ただ常に店頭で商品を絶やさないといった営業面の努力はやってます。これってトレンドものじゃないんですよ、作品だから。CD-ROM版の作品集という意識でやってますから。当時から「『YELLOWS』が作られたあと、CD-ROMのマーケットが始まった」とか、いろんな人が言ってくれたけれど、実際に作った側の身としてはピンと来なかったです。たまたま紙で出せなかったものを電子メディアにしただけで、それほど意図してやってたわけではないから。 僕は基本的にCD-ROMというのはインディペンデントなメディアだと思ってます。個人がメディアを作っていける部分で、コンピュータというものが非常に手助けになったと考えているわけです。それはデスクトップ・パブリッシングにしてもそうで、昔ならゼロックスやガリ版でミニコミ誌作っていたのが、コンピュータでやればミニメディアと呼ばれる。だけどそれでも印刷しなければ雑誌にはならないのだけれど、マルチメディアになれば今度は、大企業が作ったCD-ROMも個人が作ったCD-ROMも、見せ方の部分、パッケージの部分ではまったく同じなわけです。そうすると「出す中身」次第なんですよ。だけどそれって当たり前の話ですけどね。よく新聞社の人とかが来てコンテンツの話をしてくれと言われるけれど「そんなもの、中身が良くなければ、売れないのは当たり前じゃないか」って、僕なんか思ってるわけです。 ですからCD-ROMというのは、パッケージとしては誰が作っても同じスタート地点でできるんです。本とか自費出版をすると、お金をかけた装丁はよく見えるでしょ。個人の自費出版って何か貧乏臭く感じるじゃないですか。だけどそういうのが段々なくなってきましたよね。インターネットのホームページになったら、まさに個人で言いたいことがあれば「俺が俺が〜」って言えばいいわけだから。そういうふうに作り手が大衆化していくことはいいことも悪いこともあるけど。編集とかビジュアルを作る訓練は最低必要だし、見様見真似で間口が広がっていって、本来能力がない人たちがこういう業界にたくさん入ってきちゃうと、やっぱり質的劣化を招きますからね。 |
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