契爺茶館

「契爺」とは広東語でゴッドファーザーの意。香港お嬢たちから親しみを込めて契爺と呼ばれるAsiatic Exproler 山森洋一さんが、アジアの各地で遭遇した旅の場面 を伝えるフォトエッセイ「契爺茶館」。アジアのさまざまな風景を毎月お届けします。

2000 年 11 月

ジョグジャカルタ−KB(カーベ)なんぞ、なんのその

子供は2人で充分

インドネシア共和国、人口2億2千万。出生率は高く、社会福祉省など政府は人口抑制にあの手この手を模索しているようだ。その一つがKeluarga Berencana、すなわち家族計画である。略してKB、カーベと読むこのシンボルマークがそれだ。この写 真は中部ジャワ、ジョグジャカルタのとある街角で見かけたもので、植え込みの中に半ば隠れるように建っていた。標語らしいものもなく、子どもは2人がベストだということを奨励するロゴマークと言ったところだろうか。国じゅうどこでもあるそうだが、庶民はまったく意に介していないのである。 このKB政策では、子ども2人までは養育手当が収入に加算され、3人目以上は認められない、という程度の抑制策のようでその額も微々たるもので強制力も持たない。中流以上の暮し向きをしている人々には一定の効果 があるとも聞くが、たんに社会発展にともなう少子化傾向に過ぎないようにも思う。とまれ、子どもたちが家族の有力な働き手とみなされる限りは、この政策はいまのところさしたる効果 を発揮してはいないようである。


(c)2000 Yoichi Yamamori

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