契爺茶館

「契爺」とは広東語でゴッドファーザーの意。香港お嬢たちから親しみを込めて契爺と呼ばれるAsiatic Exproler 山森洋一さんが、アジアの各地で遭遇した旅の場面 を伝えるフォトエッセイ「契爺茶館」。アジアのさまざまな風景を毎月お届けします。

契爺茶館番外編

OH! ラスベガス

マッカラン国際空港。一日平均8万5千人の乗降客が出入りする、テーマ都市ラスベガスの空の玄関口である。(http://www.mccarran.com/)1998年に開港50周年を迎えたそうだが、複葉機が最初に着陸したのが1920年だというから相当古い歴史がある。いまや4本のランウェイを持ち、国内外の70以上の都市と結んでいるほか、世界中からチャーター便が降り立つ、24時間国際空港として全米でも指折りの忙しい空港なのである。ターミナルも定期便、チャーター便、貨物便に分けられている。空港施設も多彩で、今年24時間利用できるフィットネス・センターがオープンしたばかり。到着ラウンジ(Baggage Claim)と出発ラウンジともスロットマシンが並ぶのはご存知の通りだ。



撮影:2000年11月24日午前11時

2000年11月28日午前10時


ラスベガス市の人口は115万人。そんな中規模の都市に4,800万人もの観光客が一年間に訪れるという。日本人の海外への出国数が年間1,600万人だから、その数字の大きさがわかろうというものだ。ちなみに日本人のラスベガス訪問数は50万人前後で、全体の1%に過ぎない。3年前にも2日ほど滞在して家族連れのヴィジターがメガホテルが提供しているアトラクションに興じる姿を見て、カジノ、ギャンブルのイメージは払拭されたな、という印象を持った記憶がある。ラスベガス観光局の資料によると、今年12月だけでも84件の大小コンベンションが予定されており、ラスベガスは「コンベンション都市」とか家族で楽しめる「テーマ都市」だというイメージづくりは成功しているように見える。

だが、しかし・・・・。今回の取材でいろいろな方々の話と自らの体験を総合してみると、ラスベガスという都市はやっぱり「カジノ」に生存基盤があるのだ、という感触がひしひしと迫ってくるのである。その一つが storage と呼ばれる家財道具の保管施設。公害のあちこちにシャッターで閉じられた小屋が散らばっている。細かく分けたガレージを想像していただければよい。ギャンブルに浸って破産した挙句、街を出る人々のなけなしの生活用具を、比較的廉価で(月50ドルぐらいらしい)預かってくれるのである。ラスベガス版夜逃げといったところだが、果たして回収する(できる)人がいるのかしらね。ホテルのカジノは有名だが、郊外には土地の人が愛用しているカジノがあって、そこの方が勝率が高いのだ、という噂がもっぱらである。

AH! ラスベガス・・・・・。

郊外にたつ巨大カジノ
撮影:2000年11月26日午前9時


(c)2000 Yoichi Yamamori

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